東日本大震災 シンポジウムテーマ
ロータリーとボランティア
横須賀南西ロータリークラブ 新中 宗光
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38年前にお世話になった
私が泊ったことのある旅館
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ボランティアの人が泊っていた一軒屋
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一軒屋の中でボランティアの人たちが休んでいるところ
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ピストン輸送をした銭湯施設
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地元の人にアシスト
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私が所属したボランティアチーム
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本日は、このIMでの主題の件から、私自身が経験しましたボランティアを紹介したいと思います。 |
ボランティアと呼べるかどうか、私個人のそれも単発的な小さな活動でしたが何かを感じて下さればと思っています。 |
また、私のような老齢者がボランティアに参加できましたのは、アメリカに本部を置いている「国際サイエントロジー」という団体を通してのことでありますので、この団体の活動も併せて紹介させていただきます。 |
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まず、今回の大震災のニュースを受けて、最初に頭に浮かんだのが、昔、通算3年間ほど仕事で気仙沼に滞在していた際にお世話になった旅館のことです。 |
気仙沼港の近くにある小さな旅館で、津波の被害を受けたであろう事は明白で、そのことが頭から離れず、結果的に私を被災地へ足を運ぶきっかけを作ってくれることになりました。 |
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私が携わった作業の一つに、体育館などの避難所で生活をしている人達に温かいお風呂を提供するため、避難所とお風呂とを送り迎えをするという活動があり、この建物がその銭湯施設です。 |
施設という呼び方をするのも、元々ここはゴミ焼却場に隣接して建てられた温水プールで、今回、そこがお風呂として活用されていました。 |
私が自分で持ち込んだ普通車のバンを使っての送迎ですので、一度に4人しか乗せることが出来ませんが、それでも皆さんとても喜んで頂き、やりがいのある仕事でした。 |
任命を受けた日は、銭湯と避難所を一日に4〜5回は往復していました。 |
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国際サイエントロジーは何の団体なのかは詳細に聞いてはおりませんが、宗教団体では無いとのことでした。 |
また、その潤沢な資金の出所もわかりませんが、ここはあまり踏み込まない方が無難だと判断し、逆に団体側もこちらに踏み込んでくる様子はありませんでしたので、「これも何かの縁、皆でがんばろう」という和気あいあいの雰囲気のなかで活動させてもらえたことは有難かったです。 |
感心したのは、ボランティアが当たり前だと育てられたアメリカ人の特性が顕著に表れていて、災害や被害があれば、どんな国にも迅速にボランティアを派遣し、リーダーを先頭に皆が活発に活動していることでした。中には、会社を辞めて飛んできたという人もいて、びっくりです。 |
それぞれのお国の背景が違うとは言え、なかなか出来る事ではありません。 |
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先月被災地を訪ねて改めて感じた事は、復興はこれからだという事です。 |
道路の瓦礫は確かに片付いて車も通れるようになっていましたが、一歩入ると、うず高く積まれた瓦礫の山。 |
また、一見広大な草原に見える丘の風景は家が流されてしまった跡地です。 |
しかし、町のあちこちでは自分達だけの力で町興しも始まっています。 |
復興に踏み出したその被災地に向けて、我々にも出来る支援があります。 |
旅行などで被災地に出向き、そこにお金を落として経済を回すことです。 |
「遠いところからようこそ来ていただきました。ありがたいことです。」と笑顔で迎えて頂けると、「来てよかった」と、こちらまで幸せな気分になれる、そういう雰囲気に溢れているのです。 |
逆に励まされるとは、正にこういう事だと痛感せずにはいられません。 |
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東北には風光明媚な場所がたくさんあります。これから旅行などの計画をお持ちの方には是非東北も加えて頂き、被災地にも立ち寄って頂きたいと願わずにはいられません。 |
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いつどこで何が起こるかわからない今の世の中、我々ロータリアンも有事の際にはロータリーの組織として動ける形作りはできないものでしょうか? |
是非、今後の課題として取り上げて頂けたらと思っています。 |
横須賀南西クラブ 新中 宗光 |
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