■第一グループ三役会報告 安田 治幹事 |
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第一グループ高校生奨学金制度について @高校生奨学金制度拠出金は会員一人あたり1200円です。
A当クラブでは永井会員に委員長をお願い致します。 |
■「横須賀の障害者の現状と福祉について」 特定非営利活動法人
「あまね」理事 山田 修様 |
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1.障害者とは |
一般に「障害者」とは、「身体障害者手帳、療育手帳及び精神障害者保健福祉手帳をもっている人」を指すことが多いのですが、実は、日常生活を営む中には、様々な「障害」があり、誰もが生きにくさや暮らしにくさを感じることがあると思います。
また、誰にでも「できないこと」や「苦手なこと」があります。「障害」はその人を取り巻く社会のあり方や人々の態度によって、重くも軽くもなるものなのではないでしょうか。
お互いが支え合い、ともに生きていくことのできる地域社会を目指して、お互いを理解することから始めましょう。 |
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障害のある方は日常生活やさまざまな活動の中で、周囲の理解や配慮があればできることが多くあります。 |
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視覚障害、音声機能障害、聴覚・言語障害、視覚と聴覚の重複(盲ろう)障害、肢体不自由、内部障害、発達障害、精神障害など。 |
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知的障害 |
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知的障害のある方は脳に何らかの障害が生じたため、社会生活への適応のしにくさのある方です。常に同伴者を必要とされる方もいますが、一人ひとり異なります。一口に知的障害といっても様々な方がいます。また、知的障害と同時に視力や聴力、言葉や運動機能などの障害もある方たちもいます。 |
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主な特徴 ・複雑な話や抽象的な概念は理解しにくい方もいます
・人にたづねたり、自分の意見を言うのが苦手な方もいます ・漢字の読み書きや計算が苦手な方もいます
・ひとつの行動に執着したり、同じ質問を繰り返す方もいます ・先のことを予測したり、欲求をコントロールすることが難しい方もいます
・物事に対して、継続して取り組めないなど、集中力が続かない方もいます |
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よこすか障害者福祉計画理念 |
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◎ノーマライゼーション |
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障害者を特別視するのではなく、一般社会の中で普通の生活が送れるような条件を整えるべきでであり、共に生きる社会こそノーマルな社会であるという考え方 |
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◎リハビリテーション |
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障害があることにより、社会的に不利な立場に立った人に対するあらゆる分野での総合的な支援。 |
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◎エンパワメント |
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自己の長所や能力を自覚し、主体的に自己決定・問題解決能力をつけていくという考え方。 |
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◎インクルージョン |
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誰もが差異や多様性を認め合い、相互の連携や心のつながりを築き、すべての人が疎外されることなく社会の中に溶け込み、地域社会へ参加・参画するという考え方。 |
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特定非営利活動法人あまね |
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「特定非営利活動法人あまね」は2002年8月に横須賀周辺に住む主に知的障害者の方に対して地域生活を送る上での様々な支援事業を行うとともに、人材の養成を行い、広く障害者福祉の増進に寄与することを目的に神奈川県の認証をうけました。 |
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事業としては、 |
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@障害のある人々の自立に関する支援事業 A障害者地域作業所事業 B障害者居宅介護支援事業
Cヘルパー養成事業 Dグループホーム運営事業 を行っています。 |
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特定非営利活動法人として認証を受けたのは2002年ですが、1983年から任意団体として障害者地域作業所事業を運営してきました。私達が障碍者地域作業所を作ろうとした1983年当時は、養護学校は義務化されたものの、その後の活動の場が横須賀市内でも数えるほどしかなく、学校卒業後活動の場がなく在宅生活を強いられていた仲間達が多くいました。また、就労に失敗して在宅生活を強いられていた仲間達もたくさんいました。 |
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働きたい、仲間と一緒に活動をしたいという仲間の想いを形にしたくて、家族・学校関係者・地域の有志の方・知的障害者施設の職員が集まり「横須賀に共同作業所をつくる会」を1983年に発足し、同年4月から日曜日だけ開所する日曜作業所を発足。1年間の取り組みを基礎に、1984年4月、神奈川県と横須賀市から補助金を受け、常設作業所としてスタートしました。
仲間の人数の増加に伴い、1991年第二あまね共同作業所、1998年にワークハウスあまねを、そして2006年4月にキッチンハウスあまねを開所してきました。 |
知的障害者のライフステージと支援 |
就学前 |
就学 |
卒業後(就労・活動) |
生活の場 |
知的障害児通園施設 はぐくみかん |
武山養護学校 岩戸養護学校(高等部) |
一般就労 (就労援助センター)(ジョブコーチ配置) |
家庭 |
知的障害児入所施設 しらとり園 |
特別支援学級 |
地域作業所 地域活動支援センター 就労継続支援 生活介護事業 |
グループホーム 短期入所支援 施設入所支援 (4か所) |
相談支援事業所・居宅介護支援事業所など |
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作業所が大切にしていることは |
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1.誰もが自分なりの働きができる作業所 |
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2.働く(活動)を通じて、本人のもっている力をできるだけ伸ばして、人間らしく生き、ゆたかな成長が保障できる作業所 |
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3.障害者・家族・関係者・地域の人々と手をつなぎ、みんなでつくる作業所 |
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私達が特定非営利活動法人を取得した後、障害者を取り巻く状況はめまぐるしく変化しました。
それまでの行政が設置していた福祉制度から、本人の契約に基づく支援費制度にかわり、行政サービスで行われていたヘルパーの派遣が行われなくなりました。今まで利用していたサービスが受けにくくなる仲間が出てくることから、ヘルパー派遣事業所を2003年4月からスタートしました。今では100名以上の知的障害児者の方が利用されています。 |
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作業所運営を23年行ってきたなか、家族の高齢化やあるいは家族が亡くなられた仲間が多くなってきたなかで、仲間の生活の場を確保し、支えていくために2006年1月にグループホーム「こもれび」(女性5名)を同年3月にグルームホーム「かもめはうす」(男性4名)を開所し、今日に至っています。 |
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私達の願いは、障害の有無に関わらず地域で自分らしい暮らし方ができたらと思っています。それを支えていくことができたらと考えています。 |
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◎事業に対するマンパワーの人材不足解消が急務です。 |
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◎きょうされん第37回全国大会inかながわ大会を成功させるために、皆様のご支援をお願いいたします。 |