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■地区研修協議会報告
2(クラブ奉仕) |
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クラブ奉仕とは
・ロータリーの五大奉仕部門での、奉仕の第一部門であるクラブ奉仕は、クラブの機能を充実させるために、クラブ内で会員がとるべき行動に関わるものである。
・定款に基づき、クラブの年次目標と長期目標を達成するためクラブ管理運営委員会を設ける。
クラブ管理運営委員会の役割
・クラブの効果的な運営のために活動すること
・クラブが効果的に運営されてはじめて、地域社会に奉仕し、会員を維持し、クラブや地区、ひいては国際的なリーダーとなる会員を育成することができる。
・元気なクラブづくりを目指す
クラブ運営委員会の構成(例)
・例会プログラム委員会 ・出席委員会 ・親睦活動委員会 ・クラブ会報委員会 ・ウェブサイト委員会
・ロータリーファミリー ・会場監督 |
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会員減少の理由 |
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日本経済の低迷と不安定、不透明な経済環境、中小企業経営者の高齢化、後継者不足、地方都市の過疎化など社会構造上の問題 |
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加えてその重大な原因は、 |
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・日本経済の伸張とともに増強、拡大を急ぎ過ぎ、ロータリー情報教育が疎かに |
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・ロータリーを知らない会員が多くなり、会員一人ひとりの関心・愛情・熱意が薄れ、ロータリーに自信と誇りを失いかけている |
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出席率・マナーも低下 |
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・全国34地区の平均例会出席率も2780地区も会員減少に正比例 |
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・例会への遅刻・途中退席が目立ち、卓話中の私語、居眠りも多い |
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・他クラブへのメークアップもサイン(休会)の場所探し、中には代筆まで |
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ロータリーの課題 |
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内部(会員同士) |
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・クラブが元気で魅力的な存在でない→ロータリーを学ぶ |
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外部(地域の人々) |
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・ロータリーのことをよく知っているが、何をしているのか知らない→公共イメージを高める |
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会員が関心をもてる活動 |
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・会員の入会理由 |
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・会員の関心を調べるアンケートを実施し、その結果を基にプロジェクトや活動を計画したり、企画する。 |
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・全会員に改めて自己紹介をしてもらい、経歴、特技、趣味など、どのような人材なのか皆で確認する |
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・クラブ活動を通じて会員が学び、貴重な経験を積む方法を考える。仕事に役立ったり、成長の機会となる。 |
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■(公共イメージ) |
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RI戦略計画の優先項目 1.クラブのサポートと強化 2.人道的奉仕の重点化と増加
3.公共イメージと認知度の向上
があります。RIが3項目を最優先にした背景には各クラブがマンネリ化に陥っている現実をみて、RIが現実のクラブの活動に寄り添って沈滞打開の方策展開が必要と痛感し、ロータリーの存在理由を明確にする必要があると考えたからであります。 |
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公共イメージ委員会の役割 1.ロータリーに関する情報を一般の人々に伝え、
2.クラブの奉仕活動を広報するための計画、実行する。
その効果的な広報を行うことによって、地域社会や世界のニーズに取り込むロータリー活動を多くの人々に知ってもらうことができます。
また知ってもらうことにより、クラブに対して人々が抱くイメージが好ましいものとなれば、積極的に活動しようというモチベーションが高まると共に入会希望者も増えてくると思います。 |
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公共イメージ委員会の責務 1.次年度のクラブの広報目標を達成できるよう、委員会の目標を立てる。
2.RIの広報関連のリソースにどのようなものがあるか把握する。 3.クラブの活動を会員だけでなくメディアや一般の人々に知ってもらう。
4.地元地域でのロータリーの広報に活用できるさまざまな方法を理解する。
5.ロータリーの重要なメッセージを理解しておき、公共の場で話す際に的確なメッセージを伝える。
6.会員増強委員会と協力し、会員の勧誘活動を支援する。 |
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ロータリアンの3大義務
1.例会の出席 2.会費の納入 3.雑誌の購読
「ロータリーの友」の目的は日本ロータリー34地区のロータリークラブ会員の為のロータリー地域雑誌として、国内の地区、ロータリークラブ及び会員の活動状況を紹介して親睦を図り、また国内外における各種ロータリー情報を掲載することにより、ロータリー精神の普及、ロータリー活動の発展に寄与することを目的としています。
「ロータリーの友」は「ロータリーの公共イメージを推進するためのものである」と位置づけられています。
公共イメージと認知度の向上の目標として
・イメージとブランド認知を調和させる ・行動を主体とした奉仕を推進する
・中核的価値観を推進する(親睦・高潔性・多様性・奉仕・リーダーシップ) ・職業奉仕を強調する
・ネットワークづくりの機会、ならびにクラブ独自の活動について広報するようクラブに奨励する
各クラブの活動を「ロータリーの友」に投稿し、掲載された「ロータリーの友」を身近に場所に置かせていただく等、ちょっとした行動が「公共イメージと認知度の向上」に繋がると思います。 |
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「聞いたことはあるが、何をする団体か知らない」がロータリーの課題
職場の同僚や友人はあなたがロータリアンであることを知っていますか。地元地域や海外でのロータリー活動について、友人や知人に伝えていますか。
認知度は高いが、認識は低い。 |
第7回 |
1.ロータリアンは国際ロータリーの会員ですか |
新会員の集いQandA |
A.いいえ、ロータリークラブが国際ロータリーの会員でロータリアンはロータリークラブの会員です。 |
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2.国際ロータリー・クラブという言い方は正しいですか |
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A.いいえ、世界の全ロータリー・クラブの連合体を国際ロータリーと呼びます |
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3.RIは何の略ですか |
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A.Rotary International |
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4.国際ロータリー世界本部はどこの市にありますか |
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A.アメリカシカゴ郊外のエバンストン市 |
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5.世界で最初に設立されたシカゴロータリークラブの初代会長は誰ですか |
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A.シルベスター・シール(石炭商) |
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6.国際ロータリーの主な収入源を一つ挙げて下さい |
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A.人頭分担金、その他に新クラブの加盟金、ロイヤルティーもあります |
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7.国際ロータリーの今年のテーマはご存知ですか。次年度のテーマはご存じですか |
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A.今年度「ロータリーに輝きを」、次年度「世界へのプレゼントになろう」 |
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8.日本のロータリー・クラブの創始者は誰ですか |
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A.米山梅吉 |
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9.日本で最初に設立された東京RCは世界で何番目でしたか |
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A.855番目 |
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10.あなたの地区の現在のガバナーのお名前を言って下さい |
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A.渡辺治夫 |
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11.あなたの地区の次年度のガバナーのお名前を言って下さい、今年度の役職は何ですか |
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A.田中賢三 ガバナーエレクト |
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12.次年度クラブ会長のことを何と呼んでいますか |
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A.会長エレクト |
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13.クラブ役員の6つの役職を挙げて下さい |
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A.会長、会長エレクト、副会長、幹事、会計、会場監督 |
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14.地区大会の主催者は誰ですか |
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A.地区ガバナー |
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15.うれしかったことや、例会月の個人の記念日などに善意の寄付をすることを何と言いますか |
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A.ニコニコまたはスマイル |
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16.クラブ例会にやむを得ず欠席する(した)場合、その補填のことを何と呼びますか |
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A.メークアップ |
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17.4つのテストはロータリーの中だけで使用されているものですか |
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A.いいえ、地域社会に広く普及することがロータリーをシェアすることとして重要 |
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18.4つのテストはロータリーの標語ですか |
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A.いいえ |
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19.RCに入会して自己紹介を始めてすることを何スピーチと言いますか |
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A.イニシエーションスピーチ(initiation speech) |
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20.五大奉仕は何ですか |
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A.クラブ奉仕、職業奉仕、社会奉仕、国際奉仕、青少年奉仕 |
■(会員増強・維持・R家族) |
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クラブの活性化には会員増強・維持が不可欠です。今年度も多くの方を推薦していただきありがとうございました。入会には至りませんでしたが、今後も候補者に継続して足を運びたいと思います。 |
■(米山奨学) |
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米山学友の支援とロータリー教育
本来、米山学友会の目的であります学友(米山の奨学金の支払いを受けて米山奨学生を卒業した学生)には、日本と、世界の、懸け橋になって交流、仕事、教育、文化などすべての分野において世界に羽ばたいて活躍していただき、本当の日本の姿を各国に紹介してもらうのが本来の目的であります。
ホームカミング制度(学友を招待する制度)
より多くの会員にロータリー米山奨学事業の意義と成果を実感してもらう機会として、また現役奨学生が米山奨学生として理解を深めるように2008年に設立されました。
活躍する米山学友(元米山奨学生)を各地区が毎年上限2名までを選び、地区の行事に招待して、地区内のロータリアンへその活躍ぶりを披露していただく制度です。学友の招待にかかる費用は米山記念奨学会から補助されます(上限あり)。
学友のフォローとデータの管理
奨学生・学友と定期的なメール交信、カウンセラー経験者、元現米山委員、関係ロータリアン、ガバナー事務所、クラブなどの協力を得ての情報収集。
学友活動の支援
・国内のロータリーの学友会は34地区31の学友会が組織されています。海外では韓国・台湾・中国・タイ・ネパール・モンゴルの6つの学友会が組織され、帰国した学友の歓迎会、地域での奉仕活動等を自主的に活動を行い、特に海外募集(海外学友会推薦ロータリー米山奨学生の募集)自国での募集選考の窓口になっています。 |
■(新会員) |
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日本のロータリー
1920年(大正9)年10月20日に創立された東京ロータリークラブは翌1921年4月1日に世界で855番目のクラブとして国際ロータリーに加盟が承認された。その後、第2次世界大戦の波に洗われて、1940年に国際ロータリーから脱退します。そして戦後1949年3月に再び復帰加盟しました。現在日本のロータリークラブ数は2,286、会員数は89,298人。(2015年2月末現在)
奉仕の理念
「汝他人より与えられんと欲するすべてを他人に与えよ」・・・イエス 「汝の欲せざる所を他人に施す無かれ」・・・孔子
ロータリーの誕生
1890年代は、アメリカ社会の変動期であらゆる人種、信条、文化の坩過と経済恐慌は自己主義や悪徳商法を生み犯罪、汚職、暴力が横行していた。新興都市シカゴはその代表であった。その中で1905年(明治38年、日露戦争中)画期的な組織が誕生しつつあった。2月23日、ポール・ハリスはシルベスター・シール(初代会長)と会食しながら、かねて暖めていたクラブ構想を打ち明けた。シールも賛同し、ガスターバス・ローアとハイラム・ショーレと落ち合い、4人は真の友情と相互扶助を求めてクラブを創立した。
近年ロータリーも変化してきています。最近の特徴として「公共イメージと認知度の向上」「ロータリー財団の補助金手続きの簡素化」などを積極的に行っています。それは、ロータリーの認知度が極めて低いからです、私たちは少しでも多くの人に、ロータリークラブが国際社会、地域社会のためにどんな奉仕活動をし、どんな成果をあげているかを知って頂き、クラブへの入会の機会を広め、活気あるクラブになることを願っています。 |
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ロータリーとは
ロータリークラブとロータリアンによって構成される組織、「人道的な奉仕を行い、あらゆる職業において高度の道徳的水準を守ることを奨励し、かつ世界における親善と平和の確立に寄与することを目ざした、事業及び専門職務に携わる指導者が世界的に結び合った団体である。 |
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職業奉仕
自分の仕事は天職・・・神から授けられた仕事としてとらえる。
自分が事業上得た利益は、自分ひとりのものではない。自らの事業は、従業員、取引業者、顧客、同業者によって支えられている。これらの人々と、利益を適正に配分すれば、自らの事業は継続し発展することを、自らの事業所で実証する。自らそれを実証することによって、業界全体の職業倫理を向上させる。
近江商人(三方よし)→「売り手よし」「買い手よし」「世間よし」
ロータリーの職業奉仕論は「満足」という商品と「感謝」という対価、「真実」という商品と「信用」という対価。 |
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四つのテストの実践
言行はこれに照らしてから |
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1.真実かどうか |
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2.みんなに公平か |
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3.好意と友情を深めるか |
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4.みんなのためになるかどうか |
■(青少年奉仕)インターアクト・ローターアクト・青少年交換 |
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第2780地区青少年育成プログラムの状況
@インターアクト:現在12の高校でクラブ活動としてインターアクトクラブが認証されている。今後も活動に加わる高校を増やしていく計画がある。
Aローターアクト:現在4つのクラブがローターアクトクラブのスポンサーを担っている。近年クラブ数、会員数共に減少傾向にあるが総勢37名のローターアクターが活動している。
BRYLA:現在、RYLA制度不参加。 C青少年交換:毎年各グループ1名、合計9名の学生の派遣・受入をしている。
第2780地区青少年交換委員会の役割
地区ではこの制度が安全にかつ円滑に進行するよう、相手先の地区選定、ホストクラブとの連絡、出入国に関する書類のやり取り、ビザの申請など様々な手続きをサポートしています。また受入学生が通学する高校、ホストファミリーに対し、この制度の説明をする際もお手伝いをします。更に出国前の派遣学生、来日学生に対してはROTEXと共に毎月オリエンテーションを開催し、親善大使としての意識の高揚を図り、言語や文化の理解が深まるようアドバイスをしていきます。 |
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交換学生に関するルール |
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@留学期間(11か月以上・一年未満)を高校生として相手国の高校に通学できること。 |
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A派遣国での学力試験・面接に合格し、地区ガバナー・委員会が認めた学生であること。 |
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B青少年交換プログラム、ロータリーについて理解していすこと。 |
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C4Dルール(No Driving, No Drinking, No Dating, No
Drug)を理解し、遵守すること。 |
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留学途中であっても、ルールや法律に違反した場合は、強制送還とします。また病気や怪我を負った場合も相手クラブやご両親と協議したうえで留学を中止する場合もあります。 |
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費用負担について |
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受入学生を担当するホストクラブに対し地区からは半期ごと(9月・2月)に助成金を支給します。2014-14年では45万円ずつ実施されました。この金額は学校への学費、教材費、制服代、修学旅行費などの必要経費、ホストファミリーへの食費補助・謝礼金、学生へのお小遣い1万円、通学費、携帯電話・パソコンでの通信費(3,000円まで)、オリエンテーションの参加費用などに使います。しかし年間90万円では足りないことが多いので、近年ではホストクラブの負担を軽減する目的で支援金を拠出する方法をとっているようです。 |
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一方、学生側の負担は往復の航空運賃、指定の留学生保険(12万程度)、ブレザー購入費、派遣先での旅行費用となっています。 |
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主な年間行事予定 |
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青少年交換プログラムでは、委員会主催のオリエンテーション・平和学習旅行・歌舞伎鑑賞・富士山登山、ROTEX主催のスポーツ大会・小田原/鎌倉散策・茶道教室・着付け教室・座禅・料理教室などがあげられます。 |
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今後の課題 |
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会員の高齢化、会員数の減少に伴う地区予算の減少などの理由から、青少年交換プログラムの縮小を唱えるべきとの意見があります。第2780地区では近年9グループで9人の学生を派遣し受け入れる方法を継続していますが否定的なクラブもあるようです。 |
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昨年から3回、全国青少年交換委員会に参加し、他地区の委員長やガバナーエレクトと意見交換をしてきました。山陰や東北の地区では派遣を申し込む学生がいても交換に応じてくれる相手国がなく、プログラムが成立しない、帰国した学生の大半が大都市の大学に進学するのでROTEXの制度が成り立たない。といった多くの問題を抱え大変な苦労をされています。 |
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最近では応募してくる学生も減ってしまったようです。 |
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毎年30人以上の応募者の中から優秀な学生を選抜し、帰国後も多くの学生がROTEXとして活動してくれる地区が羨ましいと言っていました。 |
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このプログラムはRI直轄事業であるため、国単位や地区ごとの事情に合わせてルールを変える事が出来ません。また、危機管理・留学保険の内容が厳しくなり書類が増え続ける現状を見ますと、ホストクラブにご理解いただくのがとても難しくなってきています。 |
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それでも事業規模を縮小することなく、グローバルな視野と人脈を持つ若者を一人でも多く世に輩出していけるよう、ご理解とご協力をお願い致します。 |