第1170回例会
2001年12月17日(月)
◎合唱 「それでこそロータリー」
◎唱和 「四つのテスト」
◎ゲスト紹介 湘南信用金庫理事長 服部 眞司殿
◎ビジター紹介 三浦ロータリークラブ 吉田 益夫殿
◎会長報告 *ガバナー事務所より、「会員増強地区情報」受領。
*ガバナー事務所より、「青少年交換学生候補に関する確認書」受領。
◎幹事報告 *横須賀ロータリークラブ、横須賀南ロータリークラブより、「例会変更通知」受領。
*横須賀ロータリークラブより、「週報」受領。
*ベトナム子供の家より、「会報」受領。

◎出席報告

会員 出席 欠席 本日の出席率 前週メーキャップ前  前週メーキャップ後
  39名 32名 7名 82.05% 76.92% 76.92%
◎ニコニコBOX
服部   眞司殿 皆さん、こんにちは、今日はよろしくお願い致します。
服部   眞司殿 卓話料、頂戴いたしました。
吉田   益夫殿 しばらくぶりにお邪魔致します。服部さんようこそ。
永井 不士男君 今年の最終例会に服部理事長をお迎えして。
掛田   侑男君 服部理事長、本日の卓話、よろしくお願い致します。
森     勇人君 服部理事長をお迎えして。
三橋   仁男君 服部理事長をお迎えして。
井上   祐一君 湘南信用金庫、理事長服部氏を卓話者にお迎えして。
鈴木   孝一君 理事長を迎えて。
10 西田   金忠君 服部理事長をお迎えして。
11 坂倉 五佐男君 理事長をお迎えして。
12 岡田   忠男君 湘南信用金庫、服部理事長をお迎えして。
13 浅田   力造君 服部理事長をお迎えして。
14 真木   英一君 服部様をお迎えして。
15 鈴木   弘明君 服部理事長をお迎えして。
16 小山田 仁己君 服部理事長の卓話、楽しみにしております。
17 西塚   五郎君 服部理事長を迎えて。
18 藤原   康平君 理事長をお迎えして。
19 片山   軍二君 服部理事長をお迎えして。
20 栗田   秀樹君 服部理事長をお迎えして。
21 栗田   秀樹君 父の葬儀には、大変お世話になりました。

本日計 54,000円

累計 328,000円

◎卓話

「我慢できない」 湘南信用金庫理事長 服部 眞司殿

1.経済概況
 * この「景況リポート」は各店舗長が直接企業主に面談、業況を聴取し、まとめたもの
    で2ヶ月ごとに発行し、お客様に配布。
 * 不動産業、製造業に多少の明るさが出てきたものの、建設業、卸・小売業、サービ
    ス業は大きく落ち込む。全体的にジリ貧。
 * 特に今回は、米国多発テロ、狂牛病騒動の影響大。
 * 食肉卸、小売業、焼肉店の9〜10月売上は軒並み前年比50〜80%減。
    政府の対応に不満を噴出させている。
 * 最近、二頭目・三頭目の狂牛病の牛が発見され、最悪。
 * 牛肉の代わりに豚肉・鶏肉というわけでもない。魚屋が良くなったわけでもない。
 * 野菜も売れない。クリーニング屋もだめ。
 * 最近、デパートの売上が伸びている。これもテロ事件の為か。
 * ハワイに行ったつもりになれば、ブランド品購入も高級温泉旅館も安いもの。
 * いずれにしても、急に景気が良くなることはない。今後10年は覚悟を決めて取り組
    まなければならない。
 * 9月12日、株価が実に17年振りに1万円割れとなった。
    米国同時多発テロ事件の影響もあるがその後も低迷している。
 * 株価1万円は17年前の水準。 
 * 17年前の収入はいくらであったか、比較することが必要。
    大卒初任給で13万円、今は20万円。
 * 17年前の決算書を見直してみる必要あり。
 * 株価には一喜一憂しないと言っていたが、これは危機的状態。
 * 「痛み」は我慢しろと言うが、その前に、@公共法人など諸団体の解体を含めた見
    直し。 A国会議員の定数削減、報酬のカット、各種手当ての課税。 B公務員の
    賃金カット。 Cバブル時期に出来た税制の見直し。 等を実行すべき。
 * 民間ではリストラも進み、すでに痛みも味わっている。
 * 失業率はさらに悪化し、5.3%となった。
 * 構造改革の多くは短期的に失業と倒産を作り出す。経済成長をマイナスにしてま
    で改革を優先しなければいけないのか。
 * 構造改革は、直ちに景気回復に役立つものから優先順位をつけ、選び抜かれた
    少数だけを早期に実行し、その他は失業率の改善とともに順次に実行すべき。
 * 失業者、フリーターが増え税収減となれば、消費税をあげるべき。そのかわり、法
    人税、所得税は下げていくこと。
 * 弱肉強食は米国の考え方、共に生きるのが日本の考え方。
 * 良い物価の値下がりなどあるわけがない。
 * 日本再生は地価の値下がりストップと円安による輸出促進と物価上昇によるデフレ
    ストップがまず第一である。
 * 小泉政権は「構造改革・財政再建なくして景気回復なし」をスローガンに緊縮財政
    を押し進めようとしている。
 * しかし、緊縮財政を急ぐことが即ち、株価下落、デフレ進行、景気悪化、金融市場
    混乱を招くのである。
 * むしろ、景気回復実現によって財政再建を成すべきである。まずは金融対策等に
    より景気を回復させること。
 * その間の財政赤字拡大は容認し、財政再建はその次のステップとして手をつける
    べき。
2.衆議院経済産業委員会参考人陳述内容
 * 11月6日(火)国会に行き、地域金融機関の代表者として中小企業問題について
    の意見陳述をおこなった。
 * 参考人は4名で一人15分づつ意見を述べ、その後国会議員5名からの質疑が
     1時間15分。質問は、私に集中した。
 * 貸し渋り、貸し剥がし(回収すること)はある。
 * 最大の原因は自己資本比率一辺倒のグローバルスタンダード。
 * 自己資本比率を改善するには資産(貸出金)の圧縮。
 * これでは金を貸さないのが一番良いことになってしまう。
 * 需要がないわけではない、貸さないのである。
 * ペイオフ解禁、時価会計導入は時期尚早。3〜5年間凍結すべき。
 * 今はまず、これ以上地価・株価を下げないよう、またデフレ解消させる政策を。
 * 不良債権処理が終わらないのは資産デフレのせい。
 * 信金の融資先は中小零細企業と個人。
 * 大手銀行の早期不良債権処理と信金の処理を同じにしたら、中小企業はほとんど
    潰れてしまう。
 * 金融庁の検査は都市銀行と信金を一緒にしてはいけない。町工場と世界のソニー
    を同じ基準で判断している。

3.経営者に求められるもの
 * 「安くすれば売れる」というのもそろそろ終わりに来ているのではないか。
    「安売り」での成功は、長続きしない。
 * 安値競争はすべてをダメにする。
 * 品質をよくする、風格を上げる、センスを良くする、など顧客のニーズがどこにある
     かを捕らえたところが成功している。
 * 「役割・人格の働き」とは、非常事態の時、職業や指導的立場が周りを優先させ、
    自分の命や地位を後回しにすること。
 * 体を張り、命を懸け、企業や従業員そして家族までをも何があっても守り抜く姿勢
    がないと人はついてこない。
 * 私はいつもそうありたいと思い、実践してきた。
 * すべてが東京スタンダードではいけない。神奈川には神奈川の、横須賀には横須
    賀の、それぞれの地域にあった基準、やり方があるはず。
 * 悲観的にならず楽観的に自身をもって明るく正直に生きよう。

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