第1203回例会
2002年10月7日(月)
◎斉唱 『君が代』
◎合唱 『奉仕の理想』
◎唱和 四つのテスト』
◎ゲスト紹介 米山奨学生(中国) 金 梅花様
◎ビジター紹介 同行ロータリアン(茅ヶ崎RC) 杉本 行廣君
◎会長報告 *ガバナー事務所より、第14回ローターアクト年次大会開催通知受領。
  前夜祭11月2日(土) 開演時間18:30 敦煌酒桜
  式典  11月3日(日) 登録9:30〜 相模原市立産業会館
◎幹事報告 *横須賀RC及び横須賀南RCより、例会変更通知受領。
*ガバナー月信・ロータリーの友受領。

◎出席報告

会員 出席 欠席 本日の出席率 前週メーキャップ前  前週メーキャップ後
  38名 28名 10名 73.68% 73.68% 73.68%
◎夫人誕生祝
三橋 寿子様 10月23日
◎入会祝
藤原 康平会員 10月 1日
大堀 泰男会員 10月30日
◎ニコニコBOX
1 掛田 侑男君 米山奨学生 金梅花様、同行ロータリアン 杉本行廣君 本日はよろしくお願い致します。
2 宮本 清志君 米山奨学生 金梅花さん、同行ロータリアン 杉本行廣君 ようこそいらっしゃいました。
3 鈴木   弘明君 杉本行廣様 ご同行ありがとうございます。
4 永井不士男君 杉本委員長さん、金さん本日は遠方のところ大変ご苦労様です。
5 小山田仁己君 卓話楽しみにしています。
6 竹島 正毅君 卓話楽しみにしています。
7 三橋 仁男君 家内にお花ありがとうございます。
8 西塚 五郎君 さわやかな秋晴れに感謝。
9 渡辺 重博君 藤田先生 先日は親子共々ありがとうございました。よろしくお願い申し上げます。

本日計 11,000円 累計 296,000
◎委員会報告   真木雑誌委員長

ロータリーの友10月号の内容についてコメント
「言いたい聞きたい(縦書きP16)」
「新会員の声(横書きP32)」
「米山奨学事業の50年(横書きP21)」
◎ビジター挨拶   地区米山増進委員長  杉本 行廣君

10月は職業奉仕月間と同時に米山月間でもあります。
地区の委員会としては各クラブの要請に応じて、奨学生及び学友を卓話者として派遣し、
米山の実情を理解していただき、一人でも多くの奨学生を生み出し、
国際平和と交流に寄与したいと思っております。

本日は、東海大学大学院文学研究科日本語教育コース2年生の金梅花さんに奨学生を受けた契機、
どういう考えで勉強しているか等を話してもらうために連れて来ました。

金梅花さんは日本語読みではキン メイカ、中国語読みではチン メイファです。
◎卓話 金 梅花様(米山奨学生)

「世界すべての人々がもっと仲良く、もっと美しくなるように両手を併せて願っています。」

中国の北京から来ました金梅花です。この場をお借りして中国と日本の相互理解を深めることが
出来れば何より嬉しい。

日本をもっと知りたい、日本語をもっと勉強したいために日本にやって来ました。

小さい頃より身近な電気製品等が日本製だったので、とても日本に興味を持っていて
大学の選考も日本語でした。

しかし、大学卒業後勤めたのは中国と韓国との文化交流センターでした。
どうしても日本語を生かしたい、日本文化を学びたいので日本留学を決意しました。

日本で生活し、多くの日本人と交流して沢山のことを学ぶことが出来ました。

日本人が真面目で勤勉に働いているからこそ、今日の日本経済と技術の発展があることを理解しました。
また、年配者が勉強を続けていることに感銘を受けました。

中国では急速な経済発展のため公害や環境破壊が心配ですが、日本ではゴミ問題等をみても人々に
環境保全の意識が浸透しているようです。

大学院で日本語教育を選考しているが、具体的には日本語と中国語表現の対象研究です。
親しみや断りの表現には大きな違いがあります。
将来、日本語教師になったら日本語とともに日本人の勤勉さ、心の優しさ、日本の島々の美しさを
中国の人々に伝えたい。
それが日本語教師としての本当の役目だと思います。

日本人は遠慮深くて、ご馳走になった時など勧められると満腹でも断らずに無理に食べる事を
経験から知りました。

日本では知人との挨拶はお早う、今日は、今晩はと言いますが、
中国ではご飯を食べましたかと言います。
この様な表現は文化の違いだと思います。

私には二人の姉と一人の弟がいます。
中国で一人子政策が始まったのは弟が生まれた後の1981年頃からです。
現在中国の人口は13億で世界人口60億の20%を超えました。
2030年までに15〜16億人に達する見込みです。

日本の文部科学省によって今年から進められている子供達のゆとり教育ですが、
これから子供達を成長させて行く上で本当に大丈夫かなと少し心配です。

今年は日中正常化30周年記念です。日本と中国は一衣帯水で距離的にはとても近い国でありながら
交流が少なかったため、今までは感情的には遠い国でした。

日中関係は国交正常化30年を迎えましたが、壁にぶつかったり、ぎくしゃくしたり、
きしみが表面化するのがしばしばでした。
それは何処に原因があり何が問題なのでしょうか。

近年、国際情勢が瞬時に千変万化する中で、特に9.11テロ事件後、中国や他の国々の人達は
日本に幾つかの新しい傾向が現れた事に留意しました。 これらの傾向は日中関係の
健全な発展に関わる事だからです。

アメリカがテロ攻撃を受けてから間もなく、日本政府は反テロ特別措置法など3項目の
自衛隊に対する制約を緩め海外への派兵を実現する法案を臨時国会で可決しました。

日本政府は関連の法律の制定と改正を通じて自衛隊がテロに打撃を与えるアメリカの後方支援を提供し、
自衛隊が戦時状態において海外に派兵するためのよりどころを探し出しました。
実際に今回のアメリカのテロに打撃を与える軍事行動の中で、日本は初めて軍艦をインド洋に派遣し
アメリカ艦隊に後方支援を行いました。

中国及びアジアの人達にとっては日本が9.11事件を利用しアメリカを支援し、
テロに反対するという名目で極力平和憲法の束縛から抜け出し、
専守防衛の方針から離れ海外に派兵する面で新たな突発を図ろうとしているのではないかと懸念
 しないわけにはいかない。

自分が日本に留学していなかったならば、中国やアジアの他の人々のように考えたと思います。
日本人との交流を通じて初めて日本の国民の心を知り、日本でも多くの人々は平和を愛し、
戦争を否定する国民の声を聞く事が出来ました。
私は賢い日本国民の監督があるので、今の時代では戦争は不可能であり心配は要らないと思います。

日本と中国が心を開いて、お互いにもっと理解し合い話し合えばこんな誤解も起きないし、
軍縮費用ももっと削減出来ると思う。
その力で科学技術を発達させるなど人類の幸福のために貢献する事が出来るのではないでしょうか。 
相互理解の大切さをしみじみと感じています。

今回の日朝首脳会談は正に歴史的な瞬間でした。日本がアジアと世界の平和のために
一歩踏み出したと思います。

中国経済脅威論が日本で台頭している事に留意しています。中国はWTOに加盟し、
2008年オリンピック大会を開催する事になりました。
近年中国では、確かに経済面では著しい発展を遂げてきました。国内企業の躍進と
外国企業の対中進出加速を背景に世界の工場として急浮上している一方、
高度成長を背景に巨大な消費市場としてもクローズアップされています。
でも、日本は経済大国であり、中国は発展途上国です。基本的な事実は変わっていません。
中国の経済発展のレベルは60年代前期の日本のレベルに相当するにすぎない。
果たして中国経済驚異は存在するのでしょうか。

1月7日の朝日新聞社説「日中は30年後を見据えて、今日より明日を見つめて」で、
中国が急速な経済発展をするのは当然であり、日本は産業構造面、
産業育成面においてもそれに対処しうる政策を考えて行かねばならない。
中国の発展は歴史の必然であり隣国として喜ばしい事である。
発展する中国と共存共栄出来る道を探さねばならない、と述べています。

小泉首相は4月4日東京で李鵬委員長と会見した際、次のように述べました。
「改革開放以来中国に驚くべき巨大な変化が発生した。
中国の巨大な発展は日本の驚異となる見方がある。私はこの見方に賛成しない。
中国のこの様な発展は日本にプラスとなり、その他の国にもプラスとなり、
相互の経済協力拡大のチャンスを与えた。
中国の発展に対しては積極的に評価すべきだ。」
私は小泉首相のこの言葉は見識があり適切だと思います。

私の母は韓国に生まれ、1942年にまだ赤子の時祖父母と中国に渡りました。
それなので中国、韓国及び日本に特別な感情を持っています。
お互いにもっとコミュニケーションを採って相互理解を深め、本当に三カ国、
いや世界すべての人々がもっと仲良く、もっと美しくなるように両手を併せて願っています。
私はそのために頑張って行きたいと思っています。
これは私だけでなく世界全ての美しい心を持つ人達の素朴で奥深い願いではありませんか。

今年は日中国交30周年であり、NHKで初めて桂林を紹介しました。日中友好関係が
より開かれた発展的なものになる事を期待している。
日中友好には相互理解が不可欠です。私は両国人民の将来の架け橋になりたい。

「慈愛の種を播きましょう」この字をみるたびに胸が熱くなります。
中国にもいち早くロータリークラブを作り、奉仕の精神と活動を全国に広めたい気持ちで一杯です。

大変ご静聴ありがとうございました。
◎米山奨学会について 
地区米山増進委員長  杉本 行廣君

再び登壇しました。
私は昭和29年に防衛大学校の前身の保安大学校2期生として小原台がまだ出来ていなかったので、
約1年半を久里浜で過ごしました。

米山記念奨学会という制度は50年前に東京RCで構想が示された。
東京RCで約200万円の浄財を集め、3人の奨学生に奨学金を給付し
2年間面倒をみて終わったわけです。
その後、仙台RC及び横浜RCが中心となって地区大会においてこの事業を継続して行く事を
全国のロータリアンに呼びかけて行くという事、
米山梅吉さんの功績を伝承した意味で米山記念奨学会というネームとして発足。

奨学金を受けた学生は延べで1万人を超えている。文部科学省は年間10万人の奨学生を
受け入れる構想だがまだそこまでは行っていない。
日本の10万人という数は決して多くなく、アメリカでは50万人、イギリス、フランス20〜30万人、
オーストラリアでも10数万人の奨学生を迎え入れている。先進国として10万人は少ない方です。
米山奨学会は年間1000人の奨学生を世話している。大学院生で月額15万円、学部12万円支給、
一人について年間200万円必要で年間合計20億円の金が必要となる。
平成6年頃までは全国ロータリアンの寄付が21億円を超えていたが、
経済状況の下降により18億円に減ってきた。
不足の2億円分については今までの積立金を取り崩して支給を続けている状況です。

クラブとしては、年間一人当たり2万円×会員数を寄付して頂けば間に合うが、
協力してもらえないクラブがあり、担当地区の役員がお願いに上がっている状況です。

7月には横須賀地区ロータリーの高校生奨学会から1200万円余の特別寄付を頂き感激しています。

普通寄付は一人当たり5000円を頂戴出来れば目標を達成します。

寄付金の集め方については、各クラブの委員長さんに頭を絞ってもらっています。

奨学金を受けて世の中に育っていった人はどんな人がいるか。
ロータリーの友10月号のP22に掲載されています。

母国に帰って活躍するのが米山奨学会の最初の目標であったが、
最近は日本に残って研究を続けたり国際関係の仕事に就いたり、
地球を一つの働き場としてあらゆるところで国際貢献の出来る人を養成して行く事を目標にしている。
また、貧しい人に学費を出すという方針は数年前に変わり、国際貢献の出来る人、
ロータリーの奉仕の心を解ってくれる人に奨学金を出して研究を続けてもらうという
方向に変わってきている。

10月は米山月間で69クラブの中34クラブから卓話派遣依頼を受け取っている。

本日はどうもありがとうございました。

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