例会日時  月曜日 12:30〜13:30

 例会場  湘南信用金庫北久里浜支店 2階
 事務所  〒239−0807
 横須賀市根岸町3−3−18
 湘南信用金庫北久里浜支店内
 TEL&FAX 046−837−1211

 

E-mail yokosuka-sw-rc@dnsip.ne.jp

 

http://www.dnsip.ne.jp/~yokosuka-sw-rc
 会長  坂倉  五佐男
 副会長  西田 金忠
 幹事  綿谷 透
 会報委員長  大橋 昭夫

RIテーマ “Lend a Hand” 手を貸そう 国際ロータリー会長 Jonathan B. Majiyagbe

第1248回例会週報 
2003年10月20日(月)
合唱 『それでこそロータリー』
ゲスト紹介

 

 

 

 

 

ビジター紹介

 

 

 

 

 

入会祝

 

 

 

 

 

李  炎 さん

米山奨学生

 

 

茅ヶ崎ロータリークラブ

米山奨学金増強委員長

杉本  行廣様

藤原 康平会員

2001.10.1入会

幹事報告 *中西ガバナーより、「公式訪問の挨拶状」受領。
*ガバナー事務所より、「国際大会登録についての」お知らせ受領。
*横須賀RC及び横須賀西RCより、週報受領。
*ガバナー事務所より、「第15回地区年次大会開催通知」受領。

出席報告

会員 出席 欠席 本日の出席率 前週メーキャップ前  前週メーキャップ後

35名 22名 13名 62.86% 77.14% 77.14%

メーキャップされた会員  坂倉会員 、綿谷会員→第一グループ三役会

ニコニコボックス

坂倉五佐男君 李さん、杉本様本日はようこそいらっしゃいました。
綿谷     透君 李 炎さん、本日の卓話よろしくお願いします。
三橋   仁男君 家内の誕生日、お花有り難うございます。ここの所病気も小康状態で過ごしております。
藤田      武君 合同例会欠席しました。親睦委員の皆様、有難うございました。
西塚   五郎君 李さん、卓話たのしみにしています。
藤原   康平君 李さん、本日の卓話よろしくお願い致します。
片山   軍二君 卓話よろしくお願いします。
渡辺   佑一君 李 炎さん、ご苦労さまです。よろしくお願い致します。
待場      浩君 李 炎さん、卓話よろしく。
前日計 259,000円 本日計 11,000円 累計 270,000円
夫人誕生祝 三橋 寿子様 10月23日生まれ
   
雑誌委員会

ロータリーの友10月号推奨記事
  横書き 31ページ「四つのテスト その由来をひもとく」
  縦書き 10ページ「一業種五会員制に異議あり」
     
卓話「私からみた日中報道」 米山奨学生 李 炎さん 世話クラブ「茅ヶ崎ロータリークラブ」
皆さん、今日は。東海大学の李 炎と申します。今日はみなさまとお話をすることができまして、
大変光栄に存じます。
私の専攻はコミュニケーション学科ですが、修士論文は「インターネットにおける利用と満足」を
テーマに現在作成しております。
今日は「私から見た日中報道」というテーマでお話をさせていただきたいと思います。

中国のメディア
まず中国のメディアはどんなものかその歴史を振り返りながら話を始めさせていただきたいと思います。
中国はまだ社会主義の国ですが、メディアはいろいろな規制があります。
この規制は単方面ではなく、双方面な規制です。メディア⇔視聴者とも自由に意見は言えません。
規制される理由は、一党支配の政治体制だからです。
ご存知のように1949年中華人民共和国が建国されて以来、共産党は政治支配者となっています。
マスメディアも一貫して党と政府の「代弁者」と位置付けられてきました。
つまり党の路線、方針を大衆に向けて宣伝する当局の「代弁者」に役割を担ってきました。
党と政府の下にある「宣伝機関」という立場もあります。例えば中国のマスメディアの研究者の中には、
中国マスメディアを権力者の「道具」と位置付け、中国のマスメディア史を「階級闘争道具論」
「指導道具論」「組織道具論」「独裁道具論」という流れで捉える見方もあります。
しかし中国社会に構造的な変化をもたらした改革・開放期には、中国のマスメディアが宣伝機関
という基本的な枠組みの中で大きな変容を遂げたのも事実です。
  中国のメディアも何回か報道改革が行われてきましたが、そのプロセスでいろいろな挫折もありました。
例えば天安門事件が発生する前に、新聞紙はある程度自由に言論改革ができましたが、事件後
何社の新聞紙が強制的に廃刊となり、メディアの規制もいっそう厳しくなりました。
その後メディアの改革が何度も行われてきました。その中で最も変化が挙げられるのは、今年の
SARS報道でしょう。中国の経済、社会に大きな影響を与えたのみならず政治の在り方を
考えさせる契機ともなったとも言われています。
中国政府は当初、感染者発生をありのままに発表せず、その隠蔽体質が感染拡大を招いたと
内外から強い非難を浴びていました。
4月20日になって中国はようやく責任を認め、張文康衛生部長と孟学農北京市長を解任し、
情報公開の徹底に踏み切るという経緯がありました。
新しい胡錦濤新政権はこの方針転換によって秘密主義や責任逃れの官僚主義といった共産党の
古い体質を打破し、イメージ改善に努めるとともにその努力を通じて権力基盤固めを図ったのです。
また、近年来インターネットの急速な普及も報道改革の重要要因となっています。
中国のインターネット使用者は増えてきています。国民はネットアクセスによって、海外メディアを
含む大量の情報源を手にするようになり、ネットの威力はSARS事件でも十分に発揮されました。
今後、中国の報道・メディアに大きな変革が来るでしょう。

日中関係に関する日中の報道
ご存知のように両国は、1972年に国交正常化が実現され78年に平和友好条約が調印されました。
その後30年の間、総括的には良好的な関係が維持されていると思います。
特に日中経済関係の面では、不可欠なパートナーとなっていることや、中国は日本の最大貿易
相手国となっています。
アジア地域の安全保障の面でも、両国はこの地域の大国として江沢民主席が訪日した際に、
結んだ友好協力パートナーシップ関係に基づいて役割を果たしています。
しかし、いい関係を持っているとは言え、両国は大きな問題を抱えています。
それは台湾問題と歴史問題です。
特に歴史認識の問題は歴史教科書問題や、靖国神社参拝問題で毎年もめています。
確かに歴史認識の問題は非常に難しい問題であると私は思いますが、この中で特に注目
すべきなのは日中両国の報道です。
つまりこの問題に関して、報道・メディアは大きな影響力を与えています。
教科書問題は最初問題となったのは1982年でした。その発端は日本の産経新聞は日本の
歴史教科書が中国「侵略」を「進出」に変えたと報道した記事です。
しかしこれは後で分かりましたが誤報でした。しかし、これで大きな問題を起こし日中関係が
大きく影響されました。
もう一つの例は中国の元国家主席江沢民が98年に訪日した際、歴史問題を強く言いました。
それに対して日本のメディアは一斉に「江沢民主席は考え方が硬い」や歴史認識の問題に
こだわりすぎなど、テレビにも大げさに報道されました。
当然、国民に悪いイメージを与えることになるでしょう。逆も同じです。
中国の「北京青年報」より行われたアンケート調査によりますと、中国人にとって最も印象深い
日本人の名前は、「山口百恵、山本五十六」などということが分かりました。
つまり、多くの中国人の情報源はテレビや新聞でそこで現れた日本のイメージがよくないのです。
最近特にインターネットが中国で急速に普及しています。調査によりますとインターネット使用者
の多くは、30代か20代の若者です。
中国共産党の機関紙「人民日報」のサイトにフォーラムが設けられ、そこでは反日感情が非常に
高いです。
その一つの例としては、今年の9月に中国の黒竜江省の農民が日本の731毒ガス爆弾に
接触したことで死亡した事件がありました。その毒ガス弾は旧日本軍が遺留したもので
いまだに日中関係の中で未解決な問題です。このフォーラムで反日の声が非常に激しく
なりました。
もう一つの例は、日本は1979年の第一次円借款をはじめ、中国に対して多大な政府
開発援助を行ってきました。しかし、中国政府があまり公式なメディアを通して感謝の意を
表明していないという日本政府からよく批判を受けています。
確かに中国政府の宣伝が足りない所があると思います。
国家レベルの新聞等で日本のODAに関する記事がありますが、地方レベルになりますと、
どの橋やダムが日本の援助でつくられているのか情報が少ないのは事実です。
このようなところは改善すべきでしょう。

今後の期待
以上、日中の報道は日中関係に大きな影響を与えていることが分かりました。
中国はWTO加盟が実現され北京で2008年オリンピックも開催されます。
毎年7.5%以上の高い経済成長率で成長し続ける中国は、まさに今後アジア、世界の
安全保障の需要な国になります。
同じアジアの中で隣国として日中関係はアジア地域だけでなく、全世界の安定にも
大きな意味を持っていると思います。
そこで今後日中関係が順調に発展していくためには両国のメディアがお互いある程度
配慮を払わなければならないと私は思います。
つまり、歴史認識・靖国神社参拝問題は深い歴史の関係があり、またお互いの文化などの
問題もありいくら議論しても結論が出ないことが多いので、むしろお互いに配慮して政治
活動を行ったほうがいいと思います。
ある若手の学者・有識者で作られた日中コミュニケーションの研究会が開催された時、
歴史認識の問題が提起されそこで議論が行き詰って、将来に向けて建設的な対話が
できなかったことを聞いたことがあります。
つまり日中関係がこれからのことであり、未来の視点に立つべきと私は思います。
また民間人・企業・学者などの様々な方面から交流を深めていくべきと私は思います。
中国で反日感情が高まっている要因は、日本の真実の姿を知らない中国人が
非常に多いという点があります。
その意味でface to faceのコミュニケーションが非常に重要だと思います。

最後に私個人の夢をお話します。
私は2000年に日本に留学し、すでに4年が経ちました。
現在はコミュニケーションの専門ですが、将来卒業後中国に帰ったら、日本の真実の
姿を周りの人たちに伝えたいと強く思っています。
その中で特に忘れられないのは、ロータリーという大きなファミリーの中で皆さんと共に
成長した日々です。
みなさんに会えたお陰で、私の留学が多彩になったこと心から感謝しております。
私は親日派だけでなく、知日派になることを目指します。
知日派が増えたら、日中関係の未来も明るくなるでしょう。
-end-

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