例会日時 月曜日 12:30〜13:30
 例会場 湘南信用金庫北久里浜支店 2階
 事務所 〒239−0807  横須賀市根岸町3−3−18
  湘南信用金庫北久里浜支店内
  TEL&FAX 046−837−1211

E-mail:

yokosuka-sw-rc@dnsip.ne.jp

URL:

http://www.dnsip.ne.jp/~yokosuka-sw-rc
 会長 西塚    五郎
 副会長 坂本    喬彦
 幹事 折笠    仁志
 会報委員長 大橋    昭夫

RIテーマ “ROTARY SHARES”
「 ロータリーは分かちあいの心」
国際ロータリー会長 ウィルフリッド J. ウィルキンソン
(カナダ)

第2780地区ガバナー
小佐野 圭三
(横須賀RC)

第1429回例会週報

2007年12月10日(月)

合唱 『手に手つないで』
ゲスト紹介

2008-2009年度
国際親善奨学候補生
久保田 徳仁様

ビジター

なし

会長報告 *ガバナー事務所より、「財団ハンドブック・財団寄付アンケート・卓話受付の件」受領。
幹事報告 *横須賀西RCより、例会案内受領。

出席報告

会員 出席 欠席  本日の出席率 前週メーキャップ前  前週メーキャップ後
25名 21名 4名 84.00% 84.00%

84.00%

メーキャップされた会員

   米山学友会→西塚会員、坂本会員、折笠会員。
   米山奨学生選考委員会→森会員。
ニコニコボックス報告
西塚  五郎君 久保田様、卓話楽しみにしています。宜しくお願い致します。
坂本  喬彦君 暖かいような?寒いような、でも山は雪です。車はスタッドレスを履きましょう。
折笠  仁志君 本日、遅くなりました。久保田君、卓話よろしく。
鈴木  孝一君 ちょっと早い最終例会、ご苦労様でした。
三橋  仁男君 久保田さん、卓話よろしく。
藤田先生一年ぶりの再会うれしいです、お互いこれからも気をつけて頑張りましょう。
大橋  昭夫君 久保田さん、卓話よろしくお願い致します。
永井不士男君 久保田様、宜しく。
宮本  清志君 久保田様、卓話楽しみにしています。
西田  金忠君 例会場での例会は本日が最後ですね、さみしいですね。
10 森     勇人君 財団奨学生、久保田君を迎えて。卓話よろしくお願い致します。
11 山本  有紀君 久保田さん、卓話よろしくお願いします。
12 安田     治君 久保田様、ようこそ南西RCへ。
13 野  正美君 久保田さん、卓話よろしくお願いします。
14 斉藤     透君 久保田さん、卓話よろしくお願い致します。

前日計

388,000円 本日計 17,000円 累計 405,000円
委員会報告

西田 金忠親睦委員長
クリスマス家族会
日時 平成19年12月16日() 午後6時30分 点鐘
場所 ホテルトリニティー横須賀
横須賀市本町 3-27
046-821-1111

卓話

国際関係論としての

 

平和維持活動の研究

 
2008−2009年度
国際親善奨学候補生

久保田徳仁

卓話の概要

自己紹介・なぜ国際関係の研究者となったか

防衛大学校の教官としての生活について

これまでの研究(研究関心・出版物)

留学を志した動機

現在の留学準備の進捗状況と留学先での研究予定

 

   

自己紹介

   
       
1975年12月静岡県藤枝市生まれ、生後まもなく
  同県掛川市に引越し18歳まで生活
地元の高校を経て東京大学に入学、同大学教養学部教養学科
  (国際関係論)専攻
大学院総合文化研究科修士終了、博士課程中途退学
  (防衛大学校に助手として就職)
現在横須賀市走水に居住。妻は2005-2006年のロータリー
  世界平和奨学生としてオーストラリア・クイーンズランド大にて
  修士号取得後、外務省専門調査員として在東チモール
  日本大使館にて勤務。
                     

なぜ国際関係?(その1)

中学生のときに地元掛川市とその姉妹都市であるアメリカ・
オレゴン州・ユージーン(Eugine)市との間で青少年交換
プログラムが実施され、参加(3週間)。
当初は海外で日本語を教える「日本語教師」に関心を
持っていた。

 

なぜ国際関係?(その2)
中学生のときにベルリンの壁が崩壊、高校生のときに湾岸戦争
が勃発し、国際社会の政治的側面に強く興味をもつようになる。
外交官か国連職員を目指し大学に入学
サークル活動も「模擬国連」(各国の国連大使となって特定の
議題について議論するロールプレイングゲーム)

    なぜ国際関係?(その3)    
       
国際関係論専攻の必修の科目である国際政治学が、
  とても密度が濃く面白かった。
当時旧ユーゴスラビアやソマリアなど国連が紛争地域で活躍
  (失敗を含む)、模擬国連でもPKOを扱った。
   
卒業論文でPKOの歴史を扱い、大学院でもう少し勉強しようと
  決意。
  →そのまま研究者の道へ
  (幸運にも防衛大学校に就職が決まる)
   
                     

 

防衛大学校の教官という生活@
2002年4月(9・11テロの半年後)着任
2006年4月講師に昇進
一文民として、自衛官の卵に対して一般の大学生と同等の
教育を施す。
国際関係学科所属(国際政治学、国際システム論、
国際連合論などを教育)
最近は大学院生(韓国軍からの留学生含む)の修士論文
の指導が大詰め(1月上旬に提出)を迎えている。

    防衛大学校の教官としての生活A  
   
外国からの客員教授の招聘(今年はカナダ・トロント大から
  David Welch教授を招聘)
学生のシンポジウムおよび国際士官候補生会議
  (毎年3月に世界14カ国から士官候補生が防大に集まり
  会議を行う)の支援
修士課程学生を伴い毎年春に韓国に旅行する
  (大学院時代の先輩と韓国からの留学生のコネの利用)
教育と上記の国際的実務の合間に研究を進め、
  学会発表などを行う。(これまで国内3回、海外1回)
                   

 

    研究の関心分野    
       
大きく3つの関心分野
  1. 国連平和維持活動(PKO)
    国家間の軍事協力が、なぜ、どのように成立するか?
    (誰がどのように支えているか?)
  2. 心理的意思決定論
    どのようなときに人間が合理的に意思決定できなく
    なるか?(国家の指導者は非合理的に戦争を
    引き起こすことがあるか?)
  3. 国際体系史
    現在のような国際社会はどのようにして生まれ、発展して
    きたか?
  そのほか安全保障に関する教科書(共著)、紛争地域に
    おけるNGOと軍の関係に関する論文などの出版あり。
                     

心理学的意思決定論・国際体系史
心理学を用いた国際政治の分析

国際危惧はなぜ生じるのか?

国家の指導者はどういうときに「賭け」に出るのか

集団指導体制を用いても戦争が防げない
(むしろ悪化しやすい)のはなぜか?

『アクセス安全保障論』の第2章として出版。
国際体系史

ヨーロッパの16〜18世紀にどのように国家が
生まれたのか?

『主権国家体系生成の300年』として来春出版予定。

10

 

国連PKO(平和維持活動)
1948年パレスチナの停戦監視のため各国から軍事要員が
派遣されたことが起こり。
1956年のスエズ動乱で大規模化。
国家間紛争が世界大戦へ拡大しないよう、当事国の同意に
基づき展開、最小限の武装で監視を行う。
冷戦後カンボジア、ソマリア、旧ユーゴスラビア、ルワンダなど
内戦にも適用されるようになる。
これまでに約50箇所に派遣されている。
日本の自衛隊もカンボジア以降、中米(ニカラグア)、アフリカ
(モザンビーク、ザイール)、中東(ゴラン高原)、アジア
(東チモール、ネパール)などに派遣。

11

    PKOに類似したもの    
       
国連多国籍軍(湾岸戦争)
                       
有志連合多国籍軍(イラク戦争、アフガニスタン戦争)
                       
地域機構のPKO(アフリカ連合のスーダン派遣部隊、
  西アフリカ経済共同体のシエラレオネ派遣部隊)
                       
これらの分析もする必要があるがそこまで手が回っていない
  (他の研究者が研究を進めている)
                       
                       
                     

12

 

なぜPKOの研究が必要?
従来の研究:PKOを用いて地域紛争や内戦をどうやって
抑えるか→多くの研究あり
しかし、多くの場合「国家間の協力に限界があって必要な
人材、資金が調達できずうまくいかない」という結論にとどまる。
「どういうときに人材や資金が集まるのか?」
を明らかにする必要がある。

13

    現在(2007年10月)のPKO大国    
       
  順位

国名

派遣人数

   
  パキスタン 10,603    
  バングラデシュ 9,717    
  インド 9,316    
  ネパール 3,674    
  ヨルダン 3,572    
    ・・・                
  82 日本 38    
                       
                     

14

 

    近年のPKO要員提供国@    
       
要員提供国の多くが途上国(先進国の多くが
  国連以外の多国籍軍に関心を移動)
ネパールやインド、パキスタンなど国内に紛争または
  治安上の問題を抱える国が多くを提供している
「お金目当て」という説もある
  →国連から一人一月あたり1000ドル(12万円)が
  支給されるため、途上国にとってはいいお金儲けの手段
   
   
   
                     

15

    近年のPKO要員提供国A    
       
ただし、すべての貧しい国が積極的なわけではない。
  平和で安定的かつ貧しくてもPKOに参加しない国は多い。
  →これを解明することが今後の主要な研究関心
仮説:軍政から民政に移行する国で軍人の数が余っている
  国が積極的に出す傾向がある。
問題点:軍規の乱れ
  性犯罪・HIVの蔓延
  武器使用制限などがルーズに(より危険に)
こういった問題点の対処にもPKOの要員提供国の
  意図を明らかにする必要がある。
                     

16

 

    これまでの研究成果    
       
統計を使って国の規模やその国の情勢、軍隊の規模、
  政治体制、植民地経験などとPKOへの派遣人数の
  相関関係を調べた。
 

「国連平和維持活動への要員提供に関する
    植民地化の影響」村井友秀他
    『現代の国際安全保障』(明石書店)
 

「政治体制と犠牲者敏感性」
    『防衛学研究』(予定)
                       
                     

17

    研究課題と留学の必要性    
       
統計分析は相当程度の成果をあげたものの、
  各国特有の政治ダイナミズムの分析はできない。
   
さまざまな国の担当者や国連関係者と直接会って
  インタビューなどをしていく必要がある。
   
機微な問題に関しても十分質問ができる英語能力と
  国際感覚を身につける必要。
   
                     

18

 

    防大の教官としての留学の必要性    
       
客員教授招聘など学生教育に役立つさまざまな
  国際的人脈づくり。
                       
                       
防衛省への移行とPKO本来業務化にあわせた
  防大の研究・教育環境整備(学生のPKOに対する関心は
  高いが教育体系はやや古く、最新の研究動向を踏まえる
  必要がある)
                       
                       
                     

19

留学の準備状況
当初アメリカの大学へ大学院生として留学することを希望
TOEFL(語学テスト)やGRE(大学院入試共通テスト)など
受験済み
しかし、さまざまな人と相談した結果、客員研究員として
留学したほうがよいと思うようになる
現在カナダトロント大学から受け入れの許可を受けており、
できればこちらに行きたい
ただしロータリーの派遣先(未決定)は確率5分の1で
決まるため、どのようになるかは未定。
職場からは2年の出張の形で派遣されるよう調整中。

20

 

留学先での研究予定
受け入れロータリークラブとの密接な交流を中心に、
現地社会への適応と英語力の強化に集中する。
大学院の2、3の授業に顔を出しながら自分の研究用
文献を読み進める。
4ヶ月に1回ほどニューヨークの国連本部に赴き
インタビューを行う。
帰国後できるだけ早い時期に日本の大学院に博士論文
を提出する。
留学中に何度か学会発表も行い、英語で論文を出版したい。
                     

21

    最後に    
       
伝統あるロータリー奨学生として選ばれたことに感謝し、
  このことを誇りに思いつつ国際親善の役割を果たしつつ
  研究を進めて行きたいと思います。
                       
                       
ありがとうございました。
                       
                       
                       
                     

22

   -END-

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