「昨年10月にISF(国際ソフトボール連盟)総会が行われ、そこでルール改正も行われ、今年1月1日から新たなルールが施行されている。ただ、JSA(公益財団法人日本ソフトボール協会)ルールには、それをすぐに採り入れるのではなく、改正後のルールが実際の大会でどのように運用され、適用されているかを慎重に見極め、そのルールの内容をしっかりと吟味した上で、数年をかけてそれを採り入れていく予定になっている」と、ISFルールの改正と、その改正に対するJSAの基本的な姿勢が説明された。
その中で、「従来からそのペナルティに『矛盾がある』『違反したチームが有利になる場合がある』と批判の多かった再出場違反のペナルティ(効果)を、無通告交代の場合と同様の形に改めることを日本が提案し、その日本の提案が採用され、ISFルールが改正されることになった。→効果3
従来のルールでは、例えば7回裏、AチームがBチームを3−0でリードし、二死満塁という場面で、再出場違反をした選手が打席に入り、逆転サヨナラホームランを打った場合、その直後にアピールがあり、再出場違反が認められたとしても、プレイは『すべて有効』となり、再出場違反の選手・監督は退場になっても、サヨナラホームランは取り消されることなく、違反したBチームが4−3で逆転サヨナラ勝ちしてしまうというケースも考えられた。しかし、今回のルール改正により、無通告交代と同様のペナルティ(効果)となったため、前述のようなケースでは、打撃完了直後(次の投球動作に入る前、イニング終了のときは守備者全員がフェア地域を離れる前、試合終了のときは審判員が試合終了の宣告をする前)に、正しく再出場違反のアピールがあれば、
打撃によるすべてのプレイは無効となり、逆転サヨナラホームランは取り消され、違反者はアウトとなり、3−0で試合終了。Aチームの勝利となり、従来のルールが抱えていた『矛盾』が解消された」。(日本ソフトボール協会HPより) |